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第71回:ティアラ
皆様も子供の頃に憧れた夢の世界があると思いますが、私はディズニーで有名な眠れる森の美女のオーロラ姫に憧れ、何時か大人に成ったらオーロラ姫が頭にはめていたティアラを手に入れたいと常々思っておりました。
そして、十数年前にホテルで行われた宝石の展示会で、子供の頃より憧れていた展示用のティアラを手に入れる事が出来ました。
そのティアラは、通常、私達が想像するダイヤモンドの煌びやかな物とは違い、平戸細工と言って、1ミリの何分の一という極細の銀線を巧みに縒(よ)り合わせ、精巧な透かし模様(レース模様)を作り上げていく、職人の匠の技によって作られた伝統工芸品です。
この銀細工の技法は、今から400年前の江戸時代に、長崎の平戸にオランダ人から伝わり、平戸藩の江戸屋敷を通じて広まったそうです。
私は、アンティーク物が大好きです!数百年前に作られた品は、貴族等の為に、その分野では右に出る物は無いと言われる程の物を作ろうと、職人達が技を競い合って作った物ですから、それはそれは素晴らしい物ばかりですよね!
でも、近年その技術の継承者が年々数える程になってきているそうです。日本に限らず、世界共通に言える事だと思いますが、職人の匠の技を絶やす事なく末永く受け継がれていく事を心から願わずにはいられませんね!!