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第103回:言われる内が花!
「言われる内が花!」と言う、ことわざがある様に、誰しも気に掛けている人には、少しでも良く成って欲しいと言う願いで、小言(実は愛の鞭)の様に注意をしますよね。其の反面、別に何とも思っていない人には、何も言いませんし、言う気にも成りませんよね!
私には「言われる内が花」と言う言葉で想い出す人がおります。その人は、約30年前に他界した伯母です。伯母は私の父よりも23歳年上の姉で、母を4歳で無くした父には母の様な存在でした。その為か伯母は私にも子供の頃より口喧しく、私には厄介な口喧しい伯母と言う印象しか残っておりませんでした。
一番最悪?な伯母の想い出は、伯母が癌で亡くなる数日前に、入院先の病室に呼び出され、散々小言を言われた事です。其の時は、私に取って悪夢の様な最悪な日だったと思っておりましたが、伯母が他界し、私は小言を言われない平穏な日々が続いていた或る日、伯母は死に際まで私の事を気に掛けてくれたのだと気付き、止めども無く涙が溢れて来た想い出があります。病室に呼ばれて伯母から最後の小言を言われた其の日は、実は私に取って最高の日だったんですよね!あの頃の私はまだ20代で、ただただ伯母が鬱陶しいだけでした。
今、振り返れば、私の根底にある義理人情・仁義(人の道)。そして、様々な方々から「誰も真似が出来ない程の最高の気配り・心遣いの持ち主!」とお褒めに与る今の私があるのは、両親の家庭教育は勿論の事ですが、子供の頃からの伯母の厳しい躾の賜物だと思います。
此の世の中、人は己が一番可愛い訳です。親族とはいえ中々親身に成ってくれる人は少ないと思います。他人でも中には親身に想って下さる方もみえますが、他人は所詮他人と言う所があります。
私は、伯母・親が私にしてくれた様に他人にも優しく時には厳しく親身に接して行きたいと常々思い、代々木高等学校名古屋サテライト教室の生徒達。そして、ふみ美容アカデミーの受講生さん達に、愛の鞭!?の「言われる内が花」をしっかりと実行しております。(生徒・親御さん達と受講生さん達には、先生の愛情を感じると感謝されておりますよ。こちらこそ感謝致しております。)
自分の事を想って何でも言って下さる人が居るのって本当は此の上なく幸せな事ですよね!
今の私は、ただただ伯母の優しさに感謝をし、草葉の陰で伯母に褒めて貰える様に一生懸命生きて行こうと思っております。