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女性の生き方に関するコラム
第161回:皆様は、「スージークーパー」を御存知ですか?
スージークーパーとは、1920年代から1930年代のアールデコ期を中心に英国で一世風靡した女性陶器デザイナー女史の事であり、陶器メーカーの名称でもあります。
スージー・クーパー女史は、1902年10月29日、イギリスのスタッフォードシャーのバーレズムで裕福な家庭の7人兄弟の末っ子として生まれ、独自のデザインパターンで陶器デザイナーの地位と名声を確立し、1987年には王位芸術学院より最高の名誉である博士号を授与され、1995年7月28日92歳で他界されました。
スージー・クーパー女史も1883年生まれのココ・シャネル女史同様に、自分の信念を貫き自分で自分の未来を切り開き、女性の社会進出を成し遂げ、サクセスストーリーを歩んだ今世紀初の女性だと思います。「才色兼備」の女性達に乾杯!
そして、スージークーパー陶器は、1930年に義兄の協力を得て設立されましたが、1960年頃より製造をウエッジウッド社に任せ、1966年にはウエッジウッド社の傘下に入りスージー・クーパー女史は、ウエッジウッドのデザイナー・商品プロデューサーとして活躍されたそうです。
スージークーパー陶器の特徴は、アールデコ調のフォルムと心和むパステルカラーの色彩と優しい絵柄です。此の様な特徴が時代・世代を超えて多くの人達を魅了して来た由縁だと思います。
アンティーク好きの私が所有しているスージークーパー陶器は、1939年製の「ロングリーフシリーズ」なんです。
因みに、陶磁器の最高峰のマイセンやロイヤル・クラウン・ダービー等と同様に、スージークーパーも古伊万里の影響を受けているそうです。ホント、日本の美は世界の最高峰なんですね。
「日本の美に、乾杯!」