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第166回:父の形見「木工象嵌」は、私の教訓!
私はアンティーク物が大好きです。その中でも他界した父が、約30年前にシルクロードを旅行した時に、お土産として私に買って来てくれた木工象嵌の小物入れに必要以上に愛着を持っております。何故、必要以上に愛着を持っているかは、私がアンティークの価値を見出す時の教訓に成ったからです。
お土産として父から貰った時は、色彩が地味で柄が細か過ぎて私好みではなかったので、父が約10年前に他界し押し入れを整理するまで、押し入れの片隅に眠っておりました。そして、其の木工象嵌を目にした時には技術の高さに私は驚きましたよ!
約30年前の私は、外観の見た目だけで其の木工象嵌の技術の素晴らしさを見出せなかった訳です。
父もアンティーク物が好きな人でしたので、改めて父の目利きの良さに私は感心致しました!
今では此の木工象嵌は、価値を見出せなかった私への教訓と成り、必要以上に愛着が湧き父の形見として私の宝物に成っております。
では最後に、象嵌の御説明を
象嵌(ぞうがん、象眼とも)は、工芸技法のひとつ
象は「かたどる」、嵌は「はめる」と言う意味がある。象嵌本来の意味は、一つの素材に異質の素材を嵌め込むと言う意味で金工象嵌、木工象嵌、陶象嵌等がある。その中の金工象嵌は、シリアのダマスカスで生まれ、シルクロード経由で飛鳥時代に日本に伝わったとされる。江戸時代には京都などに優れた職人が多数生まれ、日本刀の拵えや甲冑、鏡や根付、文箱、重箱などに腕を振るった。素材としては金属だけではなく、彩色した木材や骨片、貝殻、陶磁器なども用いられる。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より