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第195回:EGFと化粧品
今回は、EGFを詳しく文献よりお伝えしたいと思います。
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EGFとは
EGF(Epidermal Growth Factor)とは、人間が本来持っている上皮細胞を再生させる因子(新しい細胞産生を促すペプチドのひとつ)のこと。EGFは、火傷による皮膚移植や角膜切開による傷の回復促進などの目的に医療の分野で幅広く使用され、かつては1gあたり8,000万円もするほどの高価な成分でしたが、現在は、バイオや微生物由来により生産されています。EGFを肌に補給することにより、新しい皮膚細胞の新生を促すことができます。
アメリカの生物学者スタンレー・コーエン博士によりEGFが発見され、1986年ノーベル医学生理学賞を受賞しています。
h-EGF(ヒト上皮細胞増殖因子)
h-EGF(Human Epidermal Growth Factor)とはヒト上皮細胞増殖因子のことで、微生物由来より生産されたもの。h-EGFは、53個ののアミノ酸から形成されるタンパク質で、人間及び哺乳動物の体内に存在します。h-EGFは、多機能の細胞再生因子で、細胞膜のh-EGF受容体(一種の糖タンパクで、人体の細胞膜の表面に存在します)と結合し、新しい細胞の生産を促進します。人間は年齢を重ねるにしたがって、h-EGF(ヒト上皮細胞増殖因子)の分泌量が減少していき、肌の老化現象の主な原因になっています。
h-EGFと化粧品
h-EGFを基礎化粧品の中に添加することによって、皮膚の表面にある細胞に働きかけて分裂、集合を繰り返しながら、新しい細胞の生産を急速に促進させます。(これを有糸分裂と言います)いったんh-EGFと受容体が結合すると、その他のh-EGF分子は細胞膜のh-EGF受容体に結合できなくなり排泄されてしまいますので微量にて作用します。h-EGFは、血流を良くし、血管を修復、コラーゲンの蓄積を促します。また、細胞内部の調節・皮膚組織細胞の栄養補給・物質の転化・物質の合成と代謝を促すので、新細胞と老細胞の転化がすばやくなり、いつまでも若々しい皮膚と皮膚弾力を保つことができます。h-EGFはある程度のニキビとふきでもの防止作用もあり、しみ、ソバカスもh-EGFの新陳代謝活性化作用より淡くなります。アメリカでの臨床試験では、EGFを60日間使用した後の新生細胞の成長を、平均284%促進することが実証されています。
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最後に、一滴でもEGFが入っていればEGF配合化粧品に成ります。
化粧品「才色美人」を開発した私としては、成分の配合が化粧品の命ですので、皆様御念頭に入れておいて下さいね!