女性の生き方 < コラム
女性の生き方に関するコラム
第264回:映画『激動の昭和史 軍閥』を観て!
『激動の昭和史 軍閥』
1970年8月11日公開の日本映画
監督 堀川弘通
脚本 笠原良三
音楽 真鍋理一郎
【大間かな、あらすじは】
昭和11年の2・26事件をきっかけに政治に介入して行った軍部が、アメリカとの対立に「外交か?開戦か?」と迫られた時、陸軍大臣から内閣総理大臣に成った東郷秀樹が無謀な戦争へと・・・
此の映画は、実録フイルムを絡めドキュメンタリータッチで構成されており、戦争の悲惨な光景に胸が張り裂ける思いでした。
又、南方の日本女性達が崖から投身自殺をするシーン・我が子を殺めて気がふれたかの様に投身自殺するシーンでは、涙が溢れて来ます。
そして終盤は、神風特攻隊員が新聞記者の兵に「・・・日本が優勢な時は東郷万歳万歳、劣勢に成れば東郷を批判する。・・・勝つ戦争ならやってもいいのか?日本を戦争に導いて日本をめちゃくちゃにしやがって、日本の負けの為に俺は死んでやるよ!日本が勝つと思った奴は、みんな死刑だ!死刑だ!」
と言い放って、翌朝に飛び立って行く神風特攻隊員の勇姿。そして、実録の戦闘シーンが映し出され原爆投下で幕が降ります。
此の映画を観ながら痛切に感じた事は、退き際の大切さとマスメディアの諸問題・諸事情によって社会は振り回されている。それは、今も昔も変わっていない気がしました。
皆様も機会をみて是非とも、マスメディアの諸問題・批判を含めた反戦映画をご覧に成ってみて下さい。
最後に、日本の平和の為に戦死された英霊の皆様に、心より心より感謝を申し上げます。そして、親族の気持ちとして、衛生兵・土木建築技士として外地で戦死した写真の顔しか知らない伯父(叔父)達に生還して来て欲しかった・・・