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第290回:国府宮はだか祭りを通じて
旧暦正月13日は愛知県稲沢市の国府宮神社(尾張大国霊神社)で天下の奇祭と呼ばれている【はだか祭り】が行われます。
今年還暦(60歳)の私は、子どもの頃、母親から「以前、国府宮の【はだか祭り】で、女の人が裸にされたんだよ。どうしてかって言うと、祭りの列に入って道を渡ろうとしたから。昔から女は不浄の物とされていたからね。そして、裸男たちは寒さを凌ぐ為にお酒も飲んでいたから。」と聞かされ、はだか祭りって恐いお祭りと思っておりました。
でも、違うんですよね。
どんな場面でも、人の前を遮るのは失礼です。最近、ルール・マナーの欠落している人が多いですので、ルール・マナーをもっと身に付けて頂く様に此の【はだか祭り】の逸話を拡げて行きたいと思います。
そして、例えば2月の【節分・国府宮のはだか祭り】が、バレンタインデーに霞む事がない様に、日本の伝統文化・風習をもしっかりと後世に伝えて行きたいですよね。
国府宮はだか祭りの由来
国府宮はだか祭りは、今から約1230年余り前、奈良時代の神護景雲元年(767)に始まったと伝えられている。「はだか祭り」として知られるこの祭りは、正しくは「儺追神事(なおいしんじ)」といい、尾張国司が悪疫退散を祈願する厄払いを尾張大国霊神社(国府宮神社)で行ったのが発祥の由来となっている。旧暦正月13日に行われ、人々のあらゆる災難を背負うといわれる神男(しんおとこ)が、9千人の裸男たちがもみ合う渦の中へ飛び込み、祭りは最高潮を迎える。神男が儺追殿に逃げ込んで昼の祭りが終わり、その後、夜儺追神事へと移っていく。《ネット国府宮はだか祭りより》