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第383回:保育士無資格の子育て支援員とは?
子育て支援員とは、子育て経験のある専業主婦の人達に、地域の子育て支援の現場で保育の担い手になって貰うもので、来年度(平成28年度)から新たに設ける保育士無資格者でも保育が可能な認定制度です。
そして、小学校教諭免許があれば、此れも無資格で保育業務に関われるとか・・・
乳幼児と小学生の教育指導は、全く別物で、それぞれが専門職であり、専門職でなければ成らない。ただ子どもの面倒を見る子守りに成ってはならないと思います。
専業主婦の子育て経験者は、限られた子どもの子育てしか経験しておりませんので、視野が狭いですが、有資格者の保育士は幅広い知識・実践経験を積んでおりますので、例え独身でも視野は広いです。
此の子育て支援員は、保育士不足を補う措置と言う事ですが、離職された保育士保持者は多数おみえです。
では、何故に離職保育士保持者が多いのか?
其れは、経済的待遇や労働条件が悪過ぎるからです。
先ずは、上記の悪条件を改善する事が、もっと重要で最優先事項ではなかったのでは?と思います。
幾ら子育て支援員を排出しても、新たな問題が噴出して保育者不足・出産率の低下の改善は、難しいと思います。
「三つ子の魂百まで」「朱に交われば赤くなる」のことわざの様に、根本的な人間形成は、幼少期の家庭教育・環境ですので、女性に社会進出を促す前に、出産・子育てに専念したい女性と産休後のスムーズな職場復帰・子育てを出来る真の環境を整えて頂きたいと切に願っております。
最後に、私も教員免許有資格者です。
大変申し訳ありませんが、学校教育・教育実習を経て来た有資格者と無資格者には、大きな隔たりが有ると思います。
「人生は関わった人間で、良くも悪くも成ります!」
今は自己防衛の時代ですね。
先をよく見据えて、関わる人・物をよく見極めて、子ども達・我々の人生を悔いなく送って行きたいものです☆