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第411回:季節と匠の技を感じる絞りの浴衣
【夏の風物詩「浴衣」】
平安時代の湯帷子(ゆかたびら)が、その原型とされており、沐浴する為の衣だったそうです。そして、安土桃山時代頃からは、湯上りに着て、肌の水分を吸い取らせる目的で広く用いられる様になり、これが江戸時代には、庶民の愛好する衣類の一種と変貌を遂げ、現在では、夏のファッションとして、欠かせません。
そして、煌びやかな絵柄から職人の匠の技の絞りと様々な浴衣が楽しめます。
因みに、
色物の浴衣は、昼用
白地の浴衣は、夜用
【絞り染めとは】
手加工染色法の一つで「こうけつ」と言われ、古来から行われた最古の染色法なんですね。
尾張の国知多郡有松村で約400年前に始まり、代表的なものに人目絞り・三浦絞り・くも絞りなどがあり、ハンドクラフトとして染色品の最高の技術と言えると思います。
又、熟練の職人により、一目一目丁寧に絞り上げられた手の込んだ
有松絞りの作品は、ニューヨークのメトロポリタン美術館に永久所蔵されるているんですよ。